老後資金を考えるとき、最初に見直したい固定費のひとつが保険料です。
毎月なんとなく払い続けている保険料が、実は老後資金づくりの負担になっていることがあります。
もちろん、保険はすべて削ればいいものではありません。
必要な保障まで削ってしまうと、万が一のときに困る可能性があります。
大切なのは、保険を減らすことではなく、今の保険料と保障内容をきちんと理解することです。
特に50代・60代になると、子どもの独立、住宅ローン、退職時期、年金生活など、家計の前提が変わってきます。
若いころに入った保険が、今の家族状況に合っているとは限りません。
私自身も、保険には無駄が多いと感じていたため、最初から保険会社を絞り、担当者から内容をよく聞いたうえで加入してきました。掛け捨て保険には入りませんでした。
ただし、ここで伝えたいのは「掛け捨て保険は全部ダメ」という話ではありません。
大切なのは、保険の種類ではなく、自分や家族に必要な保障かどうかを確認することです。
この記事では、50代・60代が老後資金を考えるうえで、保険料を見直すときのポイントを3つに分けて整理します。
■ この記事でわかること
✓ 老後の保険料を見直すべき理由
✓ 保険料が家計を圧迫しやすい理由
✓ 50代・60代が確認すべき保険のポイント
✓ 保険相談へ進む前に自分で確認すること
✓ 保険を無理に削らず整理する考え方
■ 結論:老後の保険料は「削る」より先に、内容を確認する
老後の保険料が高いと感じたとき、いきなり解約を考える必要はありません。
最初にやるべきことは、毎月いくら払っているのか、どんな保険に入っているのか、保障内容を理解しているのかを確認することです。
保険料は毎月自動で出ていく固定費です。
そのため、内容を理解しないまま払い続けていると、老後資金を圧迫する原因になります。
一方で、必要な保障まで削ってしまうと、万が一のときに家族が困る可能性もあります。
だからこそ、保険料の見直しは「安くすること」だけを目的にしない方がいいです。
- 必要な保障は残す
- 目的があいまいな保障は整理する
- 今の家族に合っているか確認する
この順番で考えることが大切です。
生命保険文化センターの2024年度「生命保険に関する全国実態調査」によると、2人以上世帯における生命保険・個人年金保険を含む世帯年間払込保険料は、平均35.3万円とされています。
月に直すと、約2万9,000円です。もちろん平均なので、家庭によって金額は大きく違います。
それでも、保険料が老後資金に影響しやすい固定費であることは分かります。
だからこそ、50代・60代で一度確認しておく価値があります。
■ 住田さんの悩み
.png)
老後資金が不安で固定費を見直そうと思ったんですが、保険料が高いのか安いのか分かりません。昔入った保険もそのままですし、保障内容も正直よく分かっていないんです。解約していいのか、残した方がいいのか判断できません。
■ 家守さんの整理
.png)
保険料が気になるときは、いきなり解約を考えなくても大丈夫です。まずは、毎月の保険料、加入している保険の種類、保障内容、家族に必要な保障かどうかを整理してみましょう。保険は減らすことより、今の生活に合っているかを確認することが大切です。
50代・60代が保険料を見直すべき理由
50代・60代で保険料を見直すべき理由は、家計と家族状況が変わりやすい時期だからです。
若いころは、子どもの教育費、住宅ローン、万が一の死亡保障などを重視して保険に入った人も多いと思います。
しかし、50代・60代になると状況は変わります。
- 子どもが独立する
- 住宅ローンの残高が減る
- 退職時期が近づく
- 年金生活を意識し始める
- 医療費や介護の不安が出てくる
- 毎月の固定費を減らしたくなる
このように、必要な保障の形は年齢とともに変わります。
若いころに必要だった保障が、今も同じように必要とは限りません。
逆に、年齢を重ねたからこそ必要になる保障もあります。
だからこそ、保険料を見直すときは、単純に「高いから削る」ではなく、「今の自分と家族に合っているか」を確認することが大切です。
見直すポイント1:毎月の保険料を把握する
最初に確認するのは、毎月の保険料です。
老後資金が不安なとき、多くの人は「お金が足りないかもしれない」と感じます。
でも、何にいくら払っているかを把握しないままだと、どこを見直せばいいのか分かりません。
まずは、次の項目を書き出してみてください。
- 毎月の保険料はいくらか
- 年払いの保険料はないか
- 家族全員分でいくら払っているか
- 生命保険・医療保険・がん保険など種類別に分けられるか
- クレジットカードや口座引き落としで自動的に払っている保険はないか
保険料は、1つひとつを見るとそこまで大きく感じないこともあります。
でも、複数の保険に入っていると、合計額は大きくなります。
たとえば、月1万円の保険が2本あれば月2万円です。
👉 年間では24万円。
👉 10年続けば240万円です。
もちろん、それが必要な保障なら意味があります。
でも、内容をよく分からないまま払い続けているなら、一度確認する価値があります。
保険料は、毎月自動で出ていくお金です。
老後資金を考えるなら、まずこの固定費を見える化することが大切です。
見直すポイント2:保障内容を理解しているか確認する
次に確認したいのは、保障内容を理解しているかどうかです。
保険料を払っていても、何のための保険か分からなければ、見直しの判断ができません。
たとえば、次のような状態になっていないでしょうか。
- どんなときに保険金が出るのか分からない
- 入院何日目から給付されるのか分からない
- 死亡保障がいくらあるのか分からない
- 特約が多くて内容を説明できない
- いつ入った保険なのか覚えていない
- 家族に内容を共有していない
この状態で「保険料が高いから解約しよう」と判断するのは危険です。
逆に、「よく分からないからそのまま払っておこう」と放置するのも、老後資金を圧迫する原因になります。
確認したいのは、次の4つです。
- 毎月の保険料
- 加入している保険の種類
- 保障内容を理解しているか
- 家族に必要な保障か
この4つを確認するだけでも、保険の見え方はかなり変わります。
生命保険文化センターの2024年度調査では、民保加入者における民保1社あたりの年間払込保険料は平均10.7万円、加入件数は1.2件とされています。
1社あたりでも年間10万円を超える負担があるため、複数の保険に入っている場合は、家計への影響がさらに大きくなります。
だからこそ、保険料だけでなく、保障内容までセットで確認することが大切です。
ここまで確認して、「自分だけでは今の保険が必要か判断しにくい」と感じた方は、無料相談で保障内容を整理してみるのも一つの方法です。
ただし、無理に申し込む必要はありません。まずは保険料と保障内容を確認し、それでも判断に迷う場合に相談するくらいの温度感で大丈夫です。
【ボタン設置位置①】
保険料の見直し相談をしてみる
見直すポイント3:家族に必要な保障かを考える
最後に確認したいのは、その保険が今の家族に必要な保障かどうかです。
保険は、入ったときには必要だったかもしれません。
でも、時間が経てば家族の状況は変わります。
たとえば、子どもが小さい時期は、大きな死亡保障が必要だったかもしれません。
でも、子どもが独立しているなら、必要な死亡保障額は変わる可能性があります。
住宅ローンが残っているかどうかでも、必要な保障は変わります。
一方で、医療費や介護、配偶者の生活費への不安が大きくなることもあります。
つまり、50代・60代の保険見直しでは、若いころと同じ基準で考えない方がいいです。
確認したいのは、次のような点です。
- 子どもは独立しているか
- 住宅ローンは残っているか
- 配偶者の生活費をどう考えるか
- 医療保障は今の生活に合っているか
- 死亡保障が大きすぎないか
- 逆に、必要な保障を削りすぎていないか
- 家族が保険内容を把握しているか
保険は、自分だけの問題ではありません。
家族の生活設計にも関わります。
だから、保険料を見直すときは、夫婦や家族で話し合うことも大切です。
- 毎月いくら払っているのか
- 何の保障なのか
- 今の家族に必要なのか
この3つを共有するだけでも、保険の見直しは進めやすくなります。
無駄になりやすい保険の特徴
保険料を見直すときは、無駄になりやすい保険の特徴を知っておくと判断しやすくなります。
特に注意したいのは、次のような保険です。
- すすめられるまま入った特約
- 目的があいまいな医療保険
- 保障内容を理解していない保険
- 昔入ったまま放置している保険
- 家計を圧迫している高額な保険料
ただし、ここでも大事なのは「全部いらない」と決めつけないことです。
- たとえば、医療保険が必要な人もいます。
- がん保険が安心につながる人もいます。
- 死亡保障を残した方がいい家庭もあります。
👉 大切なのは、目的がはっきりしているかです。
- 何のために入っているのか。
- いつまで必要なのか。
- 家族にとって必要な保障なのか。
この答えが分からない保険は、一度整理してみた方がいいです。
保険料を見直すときにやってはいけないこと
保険料を見直すときに、やってはいけないこともあります。
特に避けたいのは、次の3つです。
- 保険料だけを見てすぐ解約する
- 必要な保障まで削ってしまう
- よく分からないまま新しい保険に入り直す
保険料を下げることは大切です。
でも、必要な保障までなくしてしまうと、万が一のときに困る可能性があります。
また、今の保険がよく分からないまま新しい保険に入り直すと、結局また内容を理解しない保険が増えてしまうこともあります。
保険の見直しは、解約や新規加入を急ぐものではありません。
まずは、今の保険を理解することです。
- 保険証券を確認する
- 毎月の保険料を書き出す
- 保障内容を家族と共有する
そのうえで、必要なら相談する。
この順番が大切です。
保険相談は「必要なら使う」で十分
保険料が高いと感じたり、保障内容が分からなかったりする場合、無料相談を使うのも一つの方法です。
ただし、相談したからといって、必ず新しい保険に入る必要はありません。
このサイトでは、保険相談を無理にすすめるつもりはありません。
使うなら、あくまで「整理するため」です。
- 今の保険料が高すぎないか確認したい
- 保障内容が分からない
- 家族に必要な保障か判断できない
- 複数の保険を整理したい
- 自分だけでは判断に迷う
こういう場合に、相談を選択肢のひとつとして考えるくらいで大丈夫です。
保険相談は、申し込むためではなく、判断材料を増やすために使う。
このくらいの温度感が、老後資金を考える50代・60代には合っていると思います。
保険料を見直した後に考えること
保険料を見直して、毎月の支出が少しでも減ったら、そのお金の使い道を考えます。
ただし、すぐに全部をNISAへ回す必要はありません。
まずは、家族で話し合うことが大切です。
- 毎月いくら固定費が減ったか
- そのお金を生活費に回すのか
- 貯金するのか
- NISAなどで少しずつ増やすのか
- 今後の医療費や老後生活費に備えるのか
老後資金づくりは、自分だけの問題ではありません。
夫婦や家族の生活設計に関わります。
保険料を見直した後は、浮いたお金をどう使うかを家族で共有しておくと、次の行動に進みやすくなります。
老後資金づくりの順番は、あくまで次の流れです。
- 固定費を把握する
- 無駄な支出を減らす
- 家族で共有する
- 余裕資金を作る
- 無理のない範囲で増やす
増やす前に減らす。
この順番を守ることが、老後資金づくりでは大切です。
ここまで確認しても、「今の保険を残すべきか、見直すべきか分からない」と感じる場合は、無料相談で一度整理してみるのも一つの方法です。
無理に新しい保険へ入る必要はありません。今の保険料と保障内容を確認し、家族に必要な保障かを判断するために使うくらいで大丈夫です。
【ボタン設置位置②】
保険料の見直し相談をしてみる
次に読む記事
保険料を確認したら、次は家族全員分の携帯代も見てみましょう。携帯代は、1人分では小さく見えても、家族全員分では大きな固定費になりやすい支出です。
▶ スマホ代が高い人の特徴3つ|50代・60代が見直すべき理由
まとめ
老後の保険料が高いと感じたとき、最初にやるべきことは、いきなり解約することではありません。
まず、今の保険料と保障内容を確認することです。
特に50代・60代は、家族構成や家計の状況が変わりやすい時期です。
若いころに入った保険が、今の家族に合っているとは限りません。
確認したいポイントは、次の3つです。
- 毎月の保険料を把握する
- 保障内容を理解しているか確認する
- 家族に必要な保障かを考える
保険は、安ければいいわけではありません。
- 必要な保障は残す
- 目的があいまいな保障は整理する
- 家族に合っているか確認する
この順番で考えることが大切です。
老後資金の不安は、保険料を見直すだけで完全に消えるわけではありません。
でも、毎月の固定費を把握し、保険料を整理することで、できることは見えてきます。
- 増やす前に減らす
- 無駄を減らして余裕を作る
まずは、今払っている保険料を数字で確認するところから始めてみてください。

