老後資金を考えるとき、最初にやるべきことは、いきなり投資で増やすことではありません。
まず確認したいのは、毎月自動で出ていく固定費です。
固定費は、一度見直すと効果が毎月続きます。
だからこそ、50代・60代から老後資金を考えるなら、最初に手をつける価値があります。
ただし、何でも削ればいいわけではありません。
必要な支出は残す。
目的があいまいな支出を減らす。
この考え方が大切です。
私自身も、保険料や携帯代、通信費などの固定費には、かなり目を向けてきました。
特に携帯代は、大手キャリアから楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルなどへ見直した経験があります。
家族5人分で考えると、月4万円ほどかかっていたものが、月1万5,000円ほどまで下がった感覚があります。
👉 月に約2万5,000円
👉 年間では約30万円
この差は、老後資金づくりではかなり大きいです。
この記事では、50代・60代が固定費を減らすなら最初に何を見るべきかを、3つに分けて整理します。
■ この記事でわかること
✓ 固定費を減らすなら最初に見るべき支出
✓ 保険料・携帯代・通信費を優先する理由
✓ 何でも削ればいいわけではない理由
✓ 固定費を見直した後に考えること
✓ 老後資金づくりにつながる固定費整理の順番
■ 結論:固定費を減らすなら、まず保険料・携帯代・通信費を見る
固定費を減らすなら、最初に見るべき支出は次の3つです。
- 保険料
- 携帯代
- 通信費
この3つは、毎月自動で出ていく支出です。
そして、見直しによって家計への影響が出やすい支出でもあります。
特に保険料と携帯代は、家族全体で見ると大きな金額になりやすいです。
保険料は、保障内容を理解しないまま払い続けていることがあります。
携帯代は、自分1人分ではなく家族全員分で見ると、思った以上の固定費になっていることがあります。
通信費は、保険料や携帯代ほど大きく削れない場合もあります。
それでも、不要なオプションや割高な契約が残っていないか確認する価値はあります。
総務省の2024年家計調査では、二人以上世帯の消費支出は、物価変動の影響を除いた実質で前年より1.1%減少しています。また、費目別では「交通・通信」「光熱・水道」「教養娯楽」などが実質減少となっています。
物価が上がる中で、家計は支出を抑える方向に動いています。
だからこそ、50代・60代が老後資金を考えるなら、まず毎月の固定費を数字で把握することが大切です。
■ 住田さんの悩み
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老後資金が不安なので固定費を見直したいんですが、何から手をつければいいのか分かりません。保険料も携帯代も通信費も払っていますが、どれが高いのか、どこから減らせるのか判断できないんです。
■ 家守さんの整理
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固定費を見直すときは、まず金額が大きくなりやすいもの、毎月自動で出ていくものから確認すると整理しやすいですね。最初に見るなら、保険料・携帯代・通信費です。
ただし、何でも削ればいいわけではありません。必要な支出は残し、目的があいまいな支出を見直すことが大切です。
固定費を減らすなら最初に見るべき支出は3つ
固定費を減らすときに大切なのは、優先順位です。
いきなり細かい節約から始めると、手間のわりに効果が小さくなりやすいです。
たとえば、
- 電気をこまめに消す
- 買い物を少し我慢する
- 外食を減らす
もちろん、こうした節約にも意味はあります。
でも、毎日気をつけ続ける節約は疲れやすいです。
それよりも、毎月自動で出ていく固定費を一度見直した方が、効果が続きやすくなります。
最初に確認したいのは、次の3つです。
- 保険料
- 携帯代
- 通信費
この3つは、老後資金づくりの入口として相性が良い支出です。
金額が大きくなりやすく、家族全体で見るとさらに影響が大きくなるからです。
1. 保険料は「削る」より先に内容を確認する
固定費の中でも、保険料は最初に確認したい支出です。
ただし、保険は安くすればいいものではありません。
必要な保障まで削ってしまうと、万が一のときに困る可能性があります。
大切なのは、保険料を減らすことそのものではありません。
今の保険料と保障内容が、自分や家族に合っているかを確認することです。
まずは、次の項目を確認してみてください。
- 毎月の保険料はいくらか
- 加入している保険の種類は何か
- 保障内容を理解しているか
- 家族に必要な保障か
- 昔入ったまま放置している保険はないか
この5つを見るだけでも、保険の見え方は変わります。
特に50代・60代になると、家族の状況が変わっていることがあります。
- 子どもが独立している
- 住宅ローンの残高が減っている
- 退職時期が近づいている
こうした変化があると、若いころに必要だった保障が、今も同じように必要とは限りません。
私自身も、保険には無駄が多いと感じていたため、最初から保険会社を絞り、担当者から内容をよく聞いたうえで加入してきました。掛け捨て保険には入りませんでした。
ただし、ここで言いたいのは「掛け捨て保険は全部ダメ」ということではありません。
人によっては、掛け捨て保険が合理的な場合もあります。
大切なのは、保険の種類ではなく、必要な保障かどうかです。
保険料が高いと感じるなら、まずは毎月いくら払っているかを書き出しましょう。
そのうえで、保障内容を確認します。
内容が分からないまま払い続けることも、内容が分からないまま解約することも避けたいところです。
固定費の中でも、保険料は慎重に見直すべき支出です。
ここまで確認して、「今の保険が自分や家族に合っているか判断しにくい」と感じた方は、無料相談で保障内容を整理してみるのも一つの方法です。
ただし、無理に申し込む必要はありません。
まずは保険料と保障内容を確認し、それでも判断に迷う場合に相談するくらいの温度感で大丈夫です。
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保険料の見直し相談をしてみる
2. 携帯代は家族全員分で確認する
次に確認したいのが、携帯代です。
携帯代は、自分1人分だけを見ると「少し高いかな」くらいに感じるかもしれません。
でも、家族全員分で見ると話は変わります。
家族全体では、大きな固定費になっていることがあります。
たとえば、1人あたり月8,000円なら、5人で月40,000円です。
これが1人あたり月3,000円になれば、5人で月15,000円です。
👉 差額は月25,000円
👉 年間では約300,000円
これは、老後資金づくりではかなり大きい金額です。
私自身も、以前は大手キャリアで家族5人分、月4万円ほどかかっていた感覚があります。
そこから楽天モバイル、ワイモバイル、UQモバイルなどへ見直し、月1万5,000円ほどまで下がりました。
携帯代を見直すときは、まず次の項目を確認してください。
- 毎月の携帯料金
- 家族全員分の合計料金
- 端末代が含まれているか
- 使っていないオプションはないか
- 通話やデータ通信量は今のプランに合っているか
この確認をするだけでも、スマホ代が高い原因は見えやすくなります。
ここで大切なのは、安さだけで選ばないことです。
安くなっても、つながりにくくなったり、使いにくくなったりすると困ります。
50代・60代が携帯会社を選ぶなら、料金の安さとつながりやすさの両方を見ることが大切です。
私の感覚では、初心者にはワイモバイルかUQモバイルが検討しやすいです。
どちらも大手キャリアより料金を抑えやすく、つながりやすさの面でも安心感があります。
楽天モバイルは安さが魅力です。
ただ、私自身は過去につながりにくさを感じて乗り換えた経験があります。
そのため、安さ重視なら候補になりますが、つながりやすさを重視する人は慎重に確認した方がいいと感じています。
スマホ代は、一度見直すと効果が毎月続きます。
家族全員分で見ると、老後資金づくりにかなり影響する固定費です。
ここまで確認して、「家族全員分のスマホ代を一度整理した方がよさそう」と感じた方は、料金プランや乗り換え先を比較してみるのも一つの方法です。
ただし、安さだけで決める必要はありません。
料金とつながりやすさの両方を確認して、無理なく使える会社を選びましょう。
【ボタン設置位置②】
スマホ代の見直し先を確認する
3. 通信費は「大きく削る主戦場」ではなく確認項目
3つ目は通信費です。
通信費とは、主に自宅のインターネット回線やWi-Fiなどの費用です。
通信費は、保険料や携帯代ほど大きく削れないこともあります。
たとえば、光回線を月6,000円前後で使っている場合、見直しても削減額は月1,000円〜2,000円程度にとどまることもあります。
そのため、通信費は「大きく削る主戦場」というより、不要な契約やオプションを確認する項目です。
確認したいのは、次のようなものです。
- 使っていないオプション
- 契約時につけたままのサービス
- プロバイダ料の重複
- 使っていないモバイルWi-Fi
- 家族のスマホとセット割が効いているか
- 今の使い方に合っている回線か
通信費は、生活インフラに近い支出です。
無理に削りすぎて、ネットが遅くなったり、家族が不便になったりすると意味がありません。
ただし、不要なオプションが残っているなら別です。
月数百円でも、長く続けばそれなりの金額になります。
通信費は、保険料や携帯代ほど優先度は高くないかもしれません。
それでも、固定費を書き出すときには一度確認しておきたい支出です。
サブスクや車関連費はどう考える?
固定費を見直すとき、サブスクや車関連費も気になると思います。
ただし、ここも何でも削ればいいわけではありません。
大切なのは、払う価値があるかどうかです。
たとえば、AmazonプライムやNetflixのように、利用頻度が高く、満足度が高いものは、無理に削る必要はないと私は考えています。
費用に対して得られる価値が大きいなら、それは無駄とは言い切れません。
一方で、ほとんど使っていないサブスクは見直し候補です。
確認したいのは、次のようなものです。
- 使っていない動画配信サービス
- ほとんど使っていないアプリ課金
- 年会費だけ払っているサービス
- 契約したまま忘れているサブスク
- 家族で重複しているサービス
サブスクは、1つひとつは小さく見えます。
でも、複数あると固定費になります。
車関連費も同じです。
車そのものを手放すかどうかは家庭によります。
地域によっては車が必要な場合もあります。
ただ、車を買うときのオプション費用は確認できます。
私自身も、車購入時のフロアマット、カーナビ、サンバイザーなどは、市販品の活用や不要オプションの削除で費用を抑えました。
- 何でも削るのではなく、価値があるものは残す
- 不要なものは減らす
この判断が大切です。
固定費を減らすときにやってはいけないこと
固定費を減らすときに、やってはいけないこともあります。
特に注意したいのは、次の3つです。
- 必要な保障まで削る
- 安さだけで携帯会社を選ぶ
- 家族に相談せずに契約を変える
固定費を減らす目的は、生活を不安定にすることではありません。
老後資金の不安を軽くすることです。
保険料を下げることは大切です。
でも、必要な保障まで削ると、万が一のときに困る可能性があります。
携帯代を下げることも大切です。
でも、つながりにくくなって日常で困るようなら意味がありません。
通信費も同じです。
安い回線に変えて、家族が仕事や生活で困るなら、見直しとしては失敗です。
固定費の見直しは、「我慢大会」ではありません。
必要なものは残し、目的があいまいなものを減らす。
この考え方で進めることが大切です。
固定費を減らした後に考えること
固定費を減らした後は、浮いたお金の使い道を考えます。
ただし、すぐに全部をNISAへ回す必要はありません。
まずは、家族で共有することが大切です。
確認したいのは、次のようなことです。
- 毎月いくら固定費が減ったか
- 年間でいくら余裕ができるか
- 生活費に回すのか
- 貯金するのか
- NISAを検討するのか
- 他の固定費も見直すのか
老後資金づくりは、自分だけで完結するものではありません。
夫婦や家族の生活設計に関わります。
特に携帯代や保険料は、家族全体に関係する支出です。
- 誰がどれくらい払っているのか
- 毎月いくら減らせそうなのか
- 浮いたお金をどう使うのか
ここを話し合っておくと、次の行動に進みやすくなります。
固定費を減らす目的は、ただ節約することではありません。
余裕資金を作ることです。
そして、その余裕資金をどう使うかを考えることです。
固定費を見直す順番
最後に、固定費を見直す順番を整理します。
いきなり全部を見直そうとすると疲れます。
まずは、影響が大きいところから順番に確認しましょう。
おすすめの順番は次の通りです。
- 保険料を確認する
- 家族全員分の携帯代を確認する
- 通信費や不要オプションを確認する
- 使っていないサブスクを確認する
- 車関連費や年会費を確認する
- 浮いたお金の使い道を家族で話す
この順番なら、無理なく固定費を整理できます。
最初から完璧にやる必要はありません。
まずは、保険料と携帯代だけでも十分です。
そこから通信費、サブスク、車関連費へ広げていけば大丈夫です。
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すぐに大きな投資をする必要はありませんが、50代からでもNISAの基本を知っておくことは大切です。
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まとめ
固定費を減らすなら、最初に見るべき支出は3つです。
- 保険料
- 携帯代
- 通信費
この3つは、毎月自動で出ていく支出です。
特に保険料と携帯代は、家族全体で見ると大きな固定費になりやすいです。
- 保険料は、削る前に保障内容を確認する
- 携帯代は、自分1人分ではなく家族全員分で見る
- 通信費は、不要なオプションや割高な契約がないか確認する
この順番で見ていくと、老後資金づくりの入口が見えてきます。
固定費の見直しは、我慢する節約ではありません。
必要な支出は残し、目的があいまいな支出を減らすことです。
- 増やす前に減らす
- 無駄を減らして余裕を作る
まずは、毎月の固定費を数字で確認するところから始めてみてください。

